煎茶と花の楽しみ方、煎茶席のしつらい、江戸·明治·大正·昭和の時代の文人たちの教養の深さと人柄の魅力を次世代に伝えなければの思いで、長年書き留めておいた文章を若い方にも分かり易く、まとめた本です。
今日では、刊行50年も経ちますと、古典ともいわれ、著書が難しいと読まれなくなり、誠に惜しまれます。その入り口に立ち止まり、漢文、古語を残しながら伝えております。古書、文献からの引用では、なるべく原文に忠実に記し、難しい漢字·漢文にはふりがなをつけましたが、若い方は電子辞書も活用されて、雰囲気などを感じとってお読みくだされば、それなりに興味深い点もあると思います。(著者)
1983年1月1日発売 発行:平凡社 サイズ:220mm × 160mm